理念を持たず、体系化すらされていません。
↓日記
7/5 「聖女チェレステ団の悪童」を読む。
7/4 「ヱヴァ破」を観た。ミヒャエル・ゾーヴァ展を観た。「コップとコッペパンとペン」を読む。
7/3 作業。
7/2 「超弦領域」「恐怖のハロウィーン」を読む。
7/1 特になし。
2009年07月31日
2009年06月30日
六月日記
17冊ほど読んだ。
6/30 「いやしい鳥」を読む。
6/29 「バスカヴィル家の犬」「SFM09年8月号」を読む。
6/28 「ぼくは行くよ」を読了。「長江哀歌」「四川のうた」を観る。
6/27 漫画などを読む。
6/26 作業。
6/22~25 浮いたり沈んだり。
6/21 「木のぼり男爵」を読む。
6/20 宴会。
6/19 「ハイ‐ライズ」「まっぷたつの子爵」を読む。
6/18 ぼんやりする。
6/17 「この不思議な地球で」を読む。
6/16 「翼を愛した男たち」を読む。
6/15 寝過ごす。
6/14 「東京へ飛ばない夜」を読む。
6/13 「あなたまかせのお話」を読む。
6/10~12 「シャムロック・ティー」「文体練習」を読む。
6/9 「麗しのオルタンス」を読む。
6/7~8 上手いこといかないので逃避的になる。
6/6 「部屋の向こうまでの長い旅」「美女と竹林」を読む。
6/5 作業。
6/4 休養。
6/1~3 ひとごこち。「穴掘り公爵」を読む。
6/30 「いやしい鳥」を読む。
6/29 「バスカヴィル家の犬」「SFM09年8月号」を読む。
6/28 「ぼくは行くよ」を読了。「長江哀歌」「四川のうた」を観る。
6/27 漫画などを読む。
6/26 作業。
6/22~25 浮いたり沈んだり。
6/21 「木のぼり男爵」を読む。
6/20 宴会。
6/19 「ハイ‐ライズ」「まっぷたつの子爵」を読む。
6/18 ぼんやりする。
6/17 「この不思議な地球で」を読む。
6/16 「翼を愛した男たち」を読む。
6/15 寝過ごす。
6/14 「東京へ飛ばない夜」を読む。
6/13 「あなたまかせのお話」を読む。
6/10~12 「シャムロック・ティー」「文体練習」を読む。
6/9 「麗しのオルタンス」を読む。
6/7~8 上手いこといかないので逃避的になる。
6/6 「部屋の向こうまでの長い旅」「美女と竹林」を読む。
6/5 作業。
6/4 休養。
6/1~3 ひとごこち。「穴掘り公爵」を読む。
「いやしい鳥」
藤野可織 文藝春秋/<来るべき作家たち>シリーズ
「いやしい鳥」 不愉快な学生が鳥と化し、講師は隣人に不審がられながらも懸命に戦う。とにかく食ったり食われたり、食われそうになったり吐いたりと忙しい。インスタントおかゆを食べながらあいつのゲロを食べちゃったんじゃないかと思うくだりが好き。楽しかった。
「溶けない」 ベランダの向こうで知り合いを飲み込もうとしたのは、昔お母さんを食べてしまった恐竜なのだ。認識が噛み合わないまま裏返ってしまったのに、その上、外からも突っ込まれてしまう。四面楚歌とはこのことか。
「胡蝶蘭」 凶暴な胡蝶蘭に捕まって世話することになった話。上の二つの比べるとすんなり纏まってるけど物足りない。とりあえず食べたり食べられたりして世間は回っているんだなぁ。
「いやしい鳥」 不愉快な学生が鳥と化し、講師は隣人に不審がられながらも懸命に戦う。とにかく食ったり食われたり、食われそうになったり吐いたりと忙しい。インスタントおかゆを食べながらあいつのゲロを食べちゃったんじゃないかと思うくだりが好き。楽しかった。
「溶けない」 ベランダの向こうで知り合いを飲み込もうとしたのは、昔お母さんを食べてしまった恐竜なのだ。認識が噛み合わないまま裏返ってしまったのに、その上、外からも突っ込まれてしまう。四面楚歌とはこのことか。
「胡蝶蘭」 凶暴な胡蝶蘭に捕まって世話することになった話。上の二つの比べるとすんなり纏まってるけど物足りない。とりあえず食べたり食べられたりして世間は回っているんだなぁ。
「S-Fマガジン09年8月号」
早川書房
チャイナ・ミエヴィル特集
「鏡」
異世界からの侵略者によって荒廃した街をさまよう男の話。
幻想的なものをとにかくグロテスクに書く持ち味が炸裂。一つのアイデアで歴史、自然現象、ファンタジーのガジェットを再解釈し、モンスターを一山ロンドンに解き放つ。楽しい。ただ二つの語りがどうかみ合うのがいまいち解らなかった。
「ある医学百科事典の一項目」
演説によって伝染する疫病の話。
言葉による病はともかく、生理的嫌悪感たっぷりの症状は流石としかいいようがない。付則情報も面白い。奇病アンソロジーは以前人様にお借りして結局読まずに返してしまったのだけど、こうして翻訳されたものを読むともったいなく思えてくる現金さ。
「ジャック」
権力に刃向う下層民のヒーロー、お祈りジャックの伝説。
『ペルディード・ストリート・ステーション』の外伝短篇らしい。とりあえずダークさと、きっちりまとまったオチがよい。
チャイナ・ミエヴィル特集
「鏡」
異世界からの侵略者によって荒廃した街をさまよう男の話。
幻想的なものをとにかくグロテスクに書く持ち味が炸裂。一つのアイデアで歴史、自然現象、ファンタジーのガジェットを再解釈し、モンスターを一山ロンドンに解き放つ。楽しい。ただ二つの語りがどうかみ合うのがいまいち解らなかった。
「ある医学百科事典の一項目」
演説によって伝染する疫病の話。
言葉による病はともかく、生理的嫌悪感たっぷりの症状は流石としかいいようがない。付則情報も面白い。奇病アンソロジーは以前人様にお借りして結局読まずに返してしまったのだけど、こうして翻訳されたものを読むともったいなく思えてくる現金さ。
「ジャック」
権力に刃向う下層民のヒーロー、お祈りジャックの伝説。
『ペルディード・ストリート・ステーション』の外伝短篇らしい。とりあえずダークさと、きっちりまとまったオチがよい。
2009年06月29日
「バスカヴィル家の犬」
アーサー・コナン・ドイル 河出書房新社/シャーロック・ホームズ全集・5
魔犬伝説が伝わる富豪バスカヴィル家の当主チャールズが不審な死を遂げた。近くに犬の足跡があったことから、付近住民に伝わる魔犬の仕業と噂する。チャールズ卿の主治医・友人であったモーティマーはホームズに調査を依頼する。別の事件を追うホームズに代わり、後継者であるヘンリ卿とともに館を訪れる。周囲には何やら訳ありっぽい人々、潜伏しているらしい脱走犯、そして広大な荒地に響く謎の吼え声。
偶々「バスカヴィル家の犬」という言葉を耳にしたので読んでおこうと。
荒涼とした湿地帯の広がる田舎の雰囲気が面白い。怪奇幻想譚という感じ。理性と幻想、文明と自然みたいな解釈をするのが妥当なのだろうけど、真相が明かされてかえって不審になるというか結局恐怖が勝るような印象。脱走犯の死とか、消えた飼い犬とか、犯人も姿を現さず消えしまうし。
あとは、いかにして書かれたかなど作者の周辺情報をマニアックに追う元本の解説と、見立て分析により本書はドイルの私生活の投影であると読解する訳者解説、ノリのギャップが面白かった。有名な仮説なのだろうけど、全部ぴったりはめるあたり胡散臭いなと思ってしまうタイプ。
魔犬伝説が伝わる富豪バスカヴィル家の当主チャールズが不審な死を遂げた。近くに犬の足跡があったことから、付近住民に伝わる魔犬の仕業と噂する。チャールズ卿の主治医・友人であったモーティマーはホームズに調査を依頼する。別の事件を追うホームズに代わり、後継者であるヘンリ卿とともに館を訪れる。周囲には何やら訳ありっぽい人々、潜伏しているらしい脱走犯、そして広大な荒地に響く謎の吼え声。
偶々「バスカヴィル家の犬」という言葉を耳にしたので読んでおこうと。
荒涼とした湿地帯の広がる田舎の雰囲気が面白い。怪奇幻想譚という感じ。理性と幻想、文明と自然みたいな解釈をするのが妥当なのだろうけど、真相が明かされてかえって不審になるというか結局恐怖が勝るような印象。脱走犯の死とか、消えた飼い犬とか、犯人も姿を現さず消えしまうし。
あとは、いかにして書かれたかなど作者の周辺情報をマニアックに追う元本の解説と、見立て分析により本書はドイルの私生活の投影であると読解する訳者解説、ノリのギャップが面白かった。有名な仮説なのだろうけど、全部ぴったりはめるあたり胡散臭いなと思ってしまうタイプ。
「ぼくは行くよ」
ジャン・エシュノーズ 集英社
微妙な美術商フェリックス・フェレールは「ぼくは行くよ」と言い捨てて妻のもとを去り、今は行きずりの関係を繰り返しつつ大プロジェクトを構想中。それはアシスタント、ドラエの提案による、北極圏で原住民の装飾品を積んだまま座礁した船の探索と回収。ところがドラエは出発目前に急死してしまう。事態の裏側で不穏な行動を取る男ボムガルトネールもいるがフェレールは知るよしもない。果たしてプロジェクトとフェレールはどうなるのか。
と言っても派手な活劇とかではなく、要するにフェレールの人生から「いろいろ大変だった時期」を切り取った小説。エンターテイメントではない。三人称小説でありながら作者の介入があり、それが物語と不思議な距離感を作っている気分。潜伏生活は退屈だからはしょろうとか、やっぱり作者も彼だと思っていたとか、小粋な冗談を交えて実はかなり波乱万丈な出来事をトボけた語りでふわふわと読ませてしまう。人生の悲喜交々を軽くマイルドに書いた一本だろうか。北極旅行やボムガルトネールの暗躍よりも、気があるのか何だかよく解らないのに接近してくる女性のほうが深刻に思えるあたりそれっぽい。
微妙な美術商フェリックス・フェレールは「ぼくは行くよ」と言い捨てて妻のもとを去り、今は行きずりの関係を繰り返しつつ大プロジェクトを構想中。それはアシスタント、ドラエの提案による、北極圏で原住民の装飾品を積んだまま座礁した船の探索と回収。ところがドラエは出発目前に急死してしまう。事態の裏側で不穏な行動を取る男ボムガルトネールもいるがフェレールは知るよしもない。果たしてプロジェクトとフェレールはどうなるのか。
と言っても派手な活劇とかではなく、要するにフェレールの人生から「いろいろ大変だった時期」を切り取った小説。エンターテイメントではない。三人称小説でありながら作者の介入があり、それが物語と不思議な距離感を作っている気分。潜伏生活は退屈だからはしょろうとか、やっぱり作者も彼だと思っていたとか、小粋な冗談を交えて実はかなり波乱万丈な出来事をトボけた語りでふわふわと読ませてしまう。人生の悲喜交々を軽くマイルドに書いた一本だろうか。北極旅行やボムガルトネールの暗躍よりも、気があるのか何だかよく解らないのに接近してくる女性のほうが深刻に思えるあたりそれっぽい。


