2008年10月31日

「S-Fマガジン90年11月号」

早川書房

怪しい日常 マジカル・リアリズム特集
で、マジカル・リアリズムってなんだ? ロバート・チャールズ・ウィルスンの紹介文が今読むとちょっと切ないです。「世界の秘密の扉」……。
「ファン・ゴッホによる<苦痛の王>の未完の肖像」イアン・マクドナルド ゴッホの狂気の裏には未来人(というかポストヒューマンなAI)からの干渉があったという話。ナノマシン便利。超AIマジ便利。面白かった。自分は狂気ネタには甘い気がする。
「少女と熱帯魚」ロバート・チャールズ・ウィルスン 熱帯魚マニアの少女がピアノ教師に黒魔術を習う話。もう一、二種類くらい熱帯魚が出れば楽しかったなぁ。軽い話。
「ドビン小父さんのオウムの店」チャールズ・デ・リント 失われた子供時代の魔法に憧れる女と、魔法に付きまとわれた少年の話。一度も登場しない友人の小説家が面白いけど、その作品が今ひとつピンと来なかったのは残念だな。風船男はともかく怪物もただの怪物だしなあ。こういうテーマは好きだから、奇をてらったくらいの変なアイデアがあればもっといいんだけど。
「雪に棲むもの」パット・マーフィー 探検家だった父の後を追って雪男探しに赴く話。納まるところに納まりました。
posted by 魚 at 00:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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