2008年12月07日

オールナイト

はじめてオールナイトに行ってきた。思ったより込んでいて驚いた。

「ラ・ジュテ」
第三次世界大戦後の荒廃した未来で、未来に救援を求める時間移動実験の被験者になった男。映画だけど写真というか、写真だけど映画というか……静止画MADというと通じるんだろうか。何か違うな。おでこにボタンっぽいの貼り付けた遠未来人の造詣の適当さが愉快。剥製だらけの博物館でのランデブーが美しい。どうでもいいところだけど、キリンの剥製を置きすぎだと思った。首がにょきにょき。

「ひなぎく」
人生の意味を求め若さゆえの暴走を繰り広げる二人の娘。部屋の中で紙テープを燃やし、レストランではしゃぎ、牛乳だのなんだのぶちこんだ風呂を沸かし、突然メランコリックになり、おっさんを引っ掛けては奢らせて振り、パーティの準備をめちゃくちゃにする。モノクロ・カラー・特撮を交えた中々実験的な映像。というか二人がはしゃぎすぎで可愛い。

「ヴェルクマイスター・ハーモニー」
ある田舎町に、クジラの見世物と一緒にやってきた不穏な気配。老音楽家の世話をしている青年は、音楽家の妻(ちなみに別居中で警察署長とねんごろ)の命令で謎の扇動者「プリンス」について調べる。145分で37カットという狂気の長回し映画。暴動を起こした人々がひたすら町の中を歩いていく様子、留守番中の子供がひたすら大騒ぎしている様子、どんな些細なカットでもやけに間が長いので145分といっても普通の映画と密度はあまり変わらないかもしれない。出来事は明白だけどモチーフの意味がいまひとつ解っていない。暴動、クジラ、狂気、ヴェルクマイスターの音階。音楽は綺麗で使うタイミングもばっちりで印象も強い。居眠りしないようにずっと数えていたらどこで間違えたか 36カット、しょんぼりした。

「ファンタスティック・プラネット」
文明の進んだ巨人と原始的な人類がともに暮らす惑星。人類は巨人のペットにされるか害獣として駆除されるかしかなかったが、巨人の文明を学んだ一人の男が運命を変える。そのまんまの話だけど手書き風味を活かしたアニメーションが変な絵なので面白い。なんでこんな設定なのかよく解らない。
posted by 魚 at 02:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 映像 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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