2009年06月18日

「翼を愛した男たち」

フレデリック・フォーサイス=編 原書房

「わたしの初めての飛行機」H・G・ウェルズ 田舎の向こう見ずな坊ちゃんが買った飛行機で巻き起こすドタバタ騒動。
「ハンス・プファールという人物の無類の冒険」エドガー・アラン・ポオ 気球でエーテルを潜り月へ行ったと語る手記。皮肉なオチがよい。中国の奇術師?
「高空の恐怖物体」コナン・ドイル ある飛行気乗りが推察しその一端を覗いた「空のジャングル」とは。結構ハデでグロテスクでよかった。
「スパッドとシュパンダウ」W・E・ジョンズ 戦闘もの。WWI、アメリカよりの部隊VSリヒトホーフェン・サーカスの巻。まぁ連合軍が勝つんでしょうという思ってしまうな。今ひとつ。
「世界でいちばんすばらしい人々」H・E・ベイツ WWII、爆撃機乗りになった青年が愚直なまでに勤勉だった両親に思いを馳せる瞬間。ちゃんと読めてないけど少なくとも緊張と開放が鮮やか。
「彼らは永らえず」 ロアルド・ダール 偵察の飛行士が迷いこんだ彼岸めいた世界。飛行気乗りの彼岸は綺麗だけど結局話はそこから外れないんだなぁ。実はちょっと不満。
「羊飼い」フレデリック・フォーサイス 計器の故障で着陸不能になった戦闘機と、彼を誘導する“羊飼い”。一足飛びにオチを予想してしまうせいでちゃんと雰囲気に浸れなかった。失敗した。
「ヴィンターの朝」レン・デイトン 戦闘もの。WWI、フランドル、暁の哨戒出撃の巻。
「ウェーク島へ飛ぶ夢」J・G・バラード ウェーク島へ飛ぶ夢を抱きつつ砂丘に埋もれた爆撃機を掘り出す精神病者。テクノロジーによって狂わされ再構築する人間。飛行機という強力なネタを上手く使う人だな。しかし、これも死亡した宇宙飛行士ものだったとは。
「猫」リチャード・バック ジェット戦闘機乗りの訓練。軍人たちのジンクスの生まれる場所・瞬間。
「大空の冒険家たち」H・G・ウェルズ 打って変わって憂鬱な、ある飛行機発明家の末路。
「勇者かく瞑れり」H・E・ベイツ WWII、爆撃機乗員たちの北海漂流。乗員のキャラ付けのベタさのお蔭で陰鬱な割りに読みやすい。
「偵察飛行士」F・ブリトン・オースティン 戦闘もの。WWI、箱凧式複葉機による偵察伝令飛行士。空中戦もの。
「ミスター・スタンドファスは召される」ジョン・バカン WWI、独軍偵察隊の帰投を食い止める戦闘機乗り。長編の最終章らしい「不撓不屈の男」の最後。やっぱり戦闘もの、英雄話はピンとこない。
posted by 魚 at 00:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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