2009年06月30日

「S-Fマガジン09年8月号」

早川書房

チャイナ・ミエヴィル特集
「鏡」
異世界からの侵略者によって荒廃した街をさまよう男の話。
幻想的なものをとにかくグロテスクに書く持ち味が炸裂。一つのアイデアで歴史、自然現象、ファンタジーのガジェットを再解釈し、モンスターを一山ロンドンに解き放つ。楽しい。ただ二つの語りがどうかみ合うのがいまいち解らなかった。
「ある医学百科事典の一項目」
演説によって伝染する疫病の話。
言葉による病はともかく、生理的嫌悪感たっぷりの症状は流石としかいいようがない。付則情報も面白い。奇病アンソロジーは以前人様にお借りして結局読まずに返してしまったのだけど、こうして翻訳されたものを読むともったいなく思えてくる現金さ。
「ジャック」
権力に刃向う下層民のヒーロー、お祈りジャックの伝説。
『ペルディード・ストリート・ステーション』の外伝短篇らしい。とりあえずダークさと、きっちりまとまったオチがよい。
posted by 魚 at 02:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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