2009年07月25日

「魔術師が多すぎる」

ランドル・ギャレット 早川書房/ハヤカワ・ミステリ文庫

魔術の「才能」や原理が存在し、魔術師が学究や法曹の要職を占めるもう一つの現代。腕利き捜査官ダーシー卿は、いとこのロンドン候に巻き込まれ、部下の魔術師ショーンを連れて魔術のカンファレンスでおこった不可能殺人の謎に挑む。殺された魔術師が海軍の開発した秘密兵器に関わる研究者だったために事態は複雑なありさまになっていく。
万能でもなければ資材や準備がそれなりに必要で、さらには術者の「才能」が不可欠という魔術を科学捜査や話の展開に程よいレベルで活用し、国家や宗教的にも複雑な事情をもった人物たちが関わりあう展開は筋を追うので自分には精一杯。しかもフー・ハウ・ホワイの三つをすべて解くだけじゃなく叙述レベルでのトリックもあるのでもはやすげーすげーとか言いながらただ煙に巻かれっぱなしな気分に。このへんミステリで苦手なところ。というわけで超常的な設定のもとで起こるミステリのバリエーションとして、これは中々のものではないだろうか。いやミステリはよく知らんのですけど。
posted by 魚 at 15:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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