2009年08月21日

「セックス・スフィア」

ルーディ・ラッカー 早川書房/ハヤカワ文庫SF<973>

先の無い数学者アルウィン・ビターは休暇に訪れたローマで誘拐されテロリストに売られ核爆弾を作るハメになったが、狂人ラフカディオに託された謎のセックス・スフィアの力によって脱出した先は四次元空間。
おなじみの構成要素を濃縮したラッカー中のラッカーといわんばかりの何か。超SFな手段を手に入れたダメ男、それを締める奥さんor恋人、ポップな振りして妙に生々しく残酷な事件、歴史や文学からのたぶん深い意味の無い引用(今回は『神曲』)、無いプロット、そして「すべてはひとつ」のドグマ。時空連続体から漂い出していくけど奥さんが錘になって引き戻されるとか身も蓋もなさすぎる。作風紹介には手っ取り早い気がする一方で、これは小説というよりただの力技なのでやっぱりウェアシリーズが代表作なんだろうな。ただ爽快。
posted by 魚 at 21:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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