ここ数日、日が過ぎるのが早くしてしかたない。何もやってないのになぁ。まあ一日に12時間近く寝ていたらそうなるよね。仕方ない。仕方ない。
1日。
「トップをねらえ!」
友人が借りてきたのを視聴。徹底してヘンなのだけど、詰め込みっぷり&スケールのインフレっぷりが最高調に達する最終巻は特に楽しい。お約束を一話でこなす初回の目まぐるしさも好き。消し飛ぶ宇宙怪獣の大群が、銀河系のようにも見えるなぁと思ってたら次の話でマジで銀河系の中心ブラックホールに落としているし!
会議室のテーブルから碁盤まで、やたらめったら松本メーターが取り付けてあるし。エアラインっていいながら宇宙まで行くし。軌道までいっちゃうケーブルカーの車内にはケロヨンの広告があるし。徹底して遊んでいて素晴らしかったです。
そのせいか、最終話がモノクロだったのは「そういうネタ」なのかマジなのか……判断できない。
2日。
「幻想の魔術師カレル・ゼマン ほら男爵の冒険」
単純にほらふき男爵の冒険をなぞるだけではなく、オリジナルなストーリーで面白い。月に着陸した宇宙飛行士が出会ったのは、『大砲クラブ』にシラノ、そしてほら吹き男爵。月の原住民と誤解された宇宙飛行士は、天馬のひく船に乗り、男爵とともに幻想の地球へ帰る。そしてトルコでとらわれの姫を助け出し、追っ手から逃げ、大海を巡り、戦いに参戦し、その冒険の果てに…。2度3度ダレたりもしたけどまあいいや。イラストとセットと人形と役者が自由自在に入り乱れて、面白い画面になっている。単色の画面や音楽が美しく幻想的な雰囲気を作っている。ラストへいたる展開も上手い。徹底してロマンチックでいい感じ。
「ビッグ・フィッシュ」
ほら吹きゆえに皆に愛される父。父の「ありのまま」を知りたいために、ほら吹きの父を愛しきれない息子。その確執と和解。過剰に幻想的過ぎないホラ話のパートが楽しい。サーカスパートと広場一杯の水仙がなかでも好き。こういういい話は大好きです。
クライマックスの脱走のテンポもいい。テンポよく畳みかけられて、涙腺にガツンガツンきた。
息子は父は父なりのやり方で「ありのまま」を見せていたと知り、父は息子の語る「死に方」を受け入れる。ということでいいのかな? 実はまだ微妙によく解っていなかったりする。