しかしアンジャーもボーデンも、かなりヤバい人間だ。原作でもこんなだったっけ。ところどころ引いた。あとアンジャーの最期はともかく、そこでのボーデンが微妙にイヤなヤツだな。なんか上から見て。人生手品だけじゃないみたいなこと言って、そりゃアンタ、手品に没頭しすぎて色々幸せ失った自分が後悔半分そう言うのは勝手だけどさぁ。ザマみやがれ騙しあいは結局はお前の負け勝ったのは俺だぜーくらいムダに勝ち誇ってダメ人間っぷりを見せてほしかった。あれ、結局変態のほうがいいってことか? まぁいいや。
さておき、案外丁寧に伏線張ってて、ちゃんと上手くどんでんがえる。それ以外にもトリックが仕込んであるし、よくできているなぁ。でも「この映画の結末は〜」っていうのは何か違う気がする。結末といえばラスト、ボーデン今は幸せそうだけど、どうするつもりなんだ…と、そうか、ネタバレすれば晴れて無実なのか? もっとややこしくなるのか?
原作既読の僕はそれなりに満足したけど、一緒に見に行ったふな君は微妙な納得いかないというか、かなり複雑そうだった。そこで今回カットされた現代パートとか原作について説明したら、すればするほど、どうしようもないバカ話にしか思えなくなってきた。なんでこのミスとかでいいランクだったんだろコレ。好きだけどさ。