「Genius Party」はその世界観、石の頭が可愛いのだ。ハート吹きだしてモゾモゾ動く。物言わぬキャラが健気に頑張るのって一定のアレがある。音楽はよく解らないけど結構よかった気がする。
「上海大竜」は特撮パロディ。上海の下町を舞台に、未来人と機械知性の戦争に巻き込まれた少年の話。テンプレを上手く使っているから、何故か途中までずっと中国語だけだったりしても混乱しない。脇役の無意味な濃さとか、とってつけたような「テーマ性」とか、色々やってる割に普通のエンターティメントに見える。
「デスティック4」の世界観もいい。変な絵柄の分、ストーリーは無難でいい塩梅。ところで、タイトルとかキャラとか、よく知らないけどファンタスティック4のパロなんだよね? どういう意味があるのか解らなかったけど。
ここまではよかった。四つ目のちょい中二病風味の青春ドラマ「ドアチャイム」は微妙だったけど、今っぽくない絵柄と、オヤジ3連発とかの意味不明な部分があったのがかえって救い。
続く「Limit Cycle」で一旦ダウン。「ドアチャイム」の印象根こそぎ。意図しないとああはならないハズだけど、じゃあ一体何を意図したっていうんだ。
気付いたら「夢みるキカイ」になってて、これは無難。っていうか「ねこぢる草」っぽかった。やっぱり不安感、気持ち悪さを醸し出すのが上手い。
トリの「Baby Blue」は……音楽とか映像はともかく内容がどうにも。ああいうのは「ドアチャイム」だけで充分。「ドアチャイム」よりド直球に青春かっこつけ。もたれる。
作品の順番が違ってたらもうちょい印象がよかったのかなぁとか思わないでもないけれど、やっぱり僕には最初の三つだけでいいや。